フリークライミング記事における記号略号の意味(表示上のマイルール)

登攀スタイル 登攀の成否及び完登スタイルの表示
リード
「完登」=ノーテンションで終了点到達→○と表示
完登スタイル ルールと表示
オンサイト
フラッシュ
当該ルート「初トライ」、かつ、「初見」(事前に、他の人の登りを見たり、グレードボルト数以外の情報得たりしていない状態)での完登
→○OSと表示
フラッシュ 当該ルート「初トライ」での完登(「初見」条件なし)
→○FLと表示
レッドポイント 2度目以降のトライでの完登
→○RPと表示
テンションありで(フォール含む)終了点到達→△と表示
(例示)テンション1回(5ピン目)で終了点到達→△1ten(5pin),
5〜6ピン間でフォール後、登り返して終了点到達→△fall(5-6pin)
終了点未到達、到達してもA0(ボルトを踏んだりヌンチャクをホールドする等)箇所がある場合→×と表示
(例示)3ピン目でリタイア→×3pin, A0箇所あり(3ピン目)→×A0(3pin)
トップロープ(TRと表示)
ノーテンションで終了点到達(完登とは言わない*)→TR○と表示
テンションあり(フォール含む)で終了点到達→TR△と表示
(例示)テンション1回で終了点到達→TR△1ten
終了点未到達、到達してもA0(ボルトを踏んだりヌンチャクをホールドする等)箇所がある等→TR×
(例示)3ピン目でリタイア→TR×3pin, A0箇所あり(3ピン目)→TR×A0(3pin)
*トップロープで登った場合はフリークライミング上『登った』ことにはならないので(マルチピッチにおけるフォローも同様)、トップロープ・ノーテンションで終了点に達しても「完登」とは言わない。
登攀者の
レベル
 対応する岩場のグレード(レッドポイント(RP)のグレードとします)
*登攀者のレベルは、あくまでも、クライミングの1要素としてのフリークライミング技術に限定したものです。マルチピッチにおける支点工作・確保技術・人工登攀技術、セルフレスキュー、リスク管理等、山岳クライミングにおける他の様々な要素については一切考慮していません。→イレブンクライマーだからと言って、他の要素を身に付けていなければ、中級クライマーとは言えない。
*岩場のグレードは、フリークライミングもやる一般人から見た場合の区分で、フリークライミングに特化しコンペ等を目標にするクライマーとは異なります(イレブンクライマー=初心者))。
初心者 フリークライミングで5.10未満(〜5.10b(=5.10-))のクライマー
この内5.8(X+)以下の人を「入門者」とします
初級者 5.10クライマー(5.10以上5.11未満)
すなわち5.10c(=5.10)〜5.11b(=5.11-))
中級者 いわゆるイレブンクライマー
(5.11c(=5.11)〜5.12b(=5.12-))
上級者 5.12c(=5.12)以上のクライマー
デシマル表示とUIAA表示の対応表(参考文献:フリークライミング(北山真著・山と渓谷社))
UIAA T U V V+ W- W W+ X- X X+ Y- Y Y+ Z- Z -- Z+ -- [- -- [ -- [+ -->
デシマル 5.2 5.3 5.4 -- 5.5 -- 5.6 5.7 5.8 -- 5.9 5.10a 5.10b 5.10c 5.10d 5.11a 5.11b -- 5.11c 5.11d -- 5.12a 5.12b -->
--- −フリークライミングの対象−>
 UIAA表示で表示されていたアルパインクライミングでも、最近は両方の表示が併用されており、X級位まではUIAA表示、それ以上ではデシマル表示となっているようです。
 ところが、UIAA表示でX以下のグレードでも、デシマル表示で併記する場合があり、その際、両者の関係が、上述の対応関係とずれているばかりか、そのズレの度合いが人によって異なっていることがあります(私たち初心者の頭を悩ます問題の一つ)。
  この点について私は以下のように理解しています。
 アルパインクライミング(標高の高い山岳地帯でのクライミング(本チャン))では、専ら標高が低いところで行われるフリークライミングと比べ、気象条件が厳しい、重荷になる等の他の要因が加わることが多く、体感的に難しく感じます。
  上記の問題が生じるのは、対象となる岩場の客観的なグレードはUIAA表示で、また、当該グレードをデシマル表示に換算する際、アルパインクライミングにおける他の要因の影響を加味した体感(主観的)グレードで表記しているからだと思います。
 中間グレードの4段階表示と3段階表示
デシマル表示もUIAA表示同様中間グレードの+−を含め3段階で表示することがあります。今は10台以上は確かにa〜dの4段階表示の方が一般的ですが、3段階表示のルートに直面したとき等、両者の対応関係を知っておくと便利です。
4段階
表示
3段階
表示
両者の対応関係
5.10a
5.10-
5.10
5.10+
5.10a/b 5.10-
5.10b/c 5.10
5.10c/d 5.10+
4段階表示で、その中間表示はあまり一般的ではないので、
ざっくり区分してみると、先ほどの登攀者のレベルは
 〜5.10bは初心者
 510c〜5.11bが初級者
 511c〜5.12bが中級者
ということになるでしょうか。
5.10b
5.10c
5.10d
5.11a
5.11-
5.11
5.11+
5.11a/b 5.11-
5.11b/c 5.11
5.11c/d 5.11+
5.11b
5.11c
5.11d
ルートの選択について〜マルチピッチの場合
 ちょっとバリエーション  ちょいバリ2013  山行メモ2013
 山の手帳(最新山行の紹介等)  山の手帳別冊(過去の山行記録)
 

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