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筆頭岩南稜 
 2009年12月 2014年12月 
このページは山行記録を残さなかった練習山行(フリークライミング・アイゼントレーニング等)やハイキングの覚書きです。特に練習山行については、中高年・万年初心者のぼやきで、内容はかなりいい加減ですので参考になりません。
ちなみに、フリークライミングは、私たちの場合、バリエーション入門初心者ルートへ行くために身に着けるべき最もベーシックな技術として捉えており、狭義のスポートクライミングという意識はありません。
フリークライミングの記号・略号(表示上のマイルール)について一覧表
 一応フリークライミングのルールに準拠していますが、なかなか完登(リード・ノーテンションで登りきる→○で表示)できないので(苦笑)、モチベーション維持・次回自分で参考にするため、その中間段階や失敗の記録も残すことにしました。
 例えば、完登でなくとも、テンション(フォール含む)ありで登りきった場合は△(例△1ten(3pin):テンション1回(3本目のボルト)で登りきった))、
終了点まで到達できなかった場合や終了点に到達してもA0の場合(ボルトを踏んだりヌンチャクを掴んだりして登る)×と表示します(例×A0(3pin):3本目のボルトでA0あり))。

 なお、完登スタイルについては、以下のように表示することにします。
オンサイト→○OS;当該ルートの初トライ、かつ、初見(他の人の登り方を見る等ムーブやホールドの位置等グレード         ・ボルト数以外の情報を予め入手していない状態)での完登
フラッシュ→○FL;当該ルートの初トライでの完登(「初見」条件なし)
レッドポイント→○RP;当該ルート2回目以降のトライでの完登

 また、トップロープは、そもそも登ったことにはならないのですが(ノーテンションで登りきってもトップロープでは「完登」とは言わない)、それでは身も蓋もないので、これも一応、登攀の成否で次のように分けて表示します。
例えばトップロープ(TR)・ノーテンションで登りきった場合(TR○)、トップロープ・テンションあり(フォール含む)で登りきった場合(TR△)、TRでも、登れなかったりA0となった場合(TR×)。
筆頭岩南稜(西上州・表妙義連峰・金鶏山・12月下旬)高崎起点日帰り
榛名湖のイルミネーション見物の序に、黒岩でフリークライミングをやろうと目論んでいました。ところが、「高崎から黒岩へ行く県道は除雪されていない部分があり、4WDでないと通行困難」とのこと。そこで、雪の心配のなさそうな妙義方面で物色し、事前調査が不要な、筆頭岩を再訪してみることにしました。
 筆頭岩(左端)と金鶏山(右端)/さくらの里付近の路上より
筆頭岩(826m)は、表妙義連峰・金鶏山の西端にある急峻な岩峰。古くは、W.ウェストン夫妻が地元ガイドの根本清蔵の案内で、その南稜(南西稜)を初登攀したそうです。
現在、金鶏山一帯は登山禁止となっていますが(∵真下を通る紅葉ラインへの落石防止)、筆頭岩南稜も、かつては一般ルートがあり、古い鎖も残っています。ただ、鎖は年代物で錆びて細くなっており、一般の人がハイキングの延長で、これを頼って登るのは極めて危険だと思います(登れても下降できなくなる可能性)。
もっとも、アプローチも登攀時間も短く、多少のクライミング経験があれば何でもありません。それでいて高度感は抜群なので、経験者同行のクライミング体験や、クライミング初心者が(マルチピッチの経験必要)、手始めに挑戦するには、手頃な本チャン風ゲレンデという気がします。
 筆頭岩南稜(右のスカイライン)/P1〜P4は私が付けた仮称です
「きのこ館」のある公園事務所駐車場付近の路上より 
登山口は、本来は「一本杉」ですが、現在は、「きのこ館」のある「公園管理事務所の駐車場(トイレ・売店あり)」近くから取付きます。「駐車場」から紅葉ラインを僅かに戻ったところに、道路脇の尾根へ上がるステップのついた作業道風の道があり、注意していれば、すぐ分かります。 
公園事務所駐車場  筆頭岩登山道取付
 
取付〜P4〜P3
南稜取付〜P4の登り   P3の登り
はじめは、普通の一般登山道。すぐ脇に見えていた紅葉ラインが眼下に遠ざかり、筆頭岩西壁の下を通る所は道幅も細く高度感があります。滑落することはないでしょうが、落石を起こすと、紅葉ラインを通る車を直撃する可能性があるので、十分に注意して通過しましょう。今回は数日前に降った雪が残っており、ちょっと緊張しました。
すぐに短い急登があり、一段上がったところが南稜の取付です(「駐車場」から15分くらい)。その左手に左画像の岩場が見えます。なお、そのまま踏跡を進むと金鶏山へ行くことが出来ます。
取付で登攀準備をし、ロープをすぐ出せる状態でP3テラスを目指します。途中のP4は立木があるし傾斜もなく、気づかないうちに通り過ぎてしまいました。
P3の登りは、傾斜が増し立木も少なくなります。最上部に、ホールドが丸くて、やや登り難い一手がありました(V)。雪が付いたり凍っているときには(クランポントレーニング等)、P4からロープを出すこともありそうです。
P2の登り25m
 P2の登り  P2頂上からP3テラスを俯瞰
P3頂上は細長いテラス。この先P1までは登攀(100mくらい)となるので、ここで30mロープを付け、monchanリードでスタート(奇数ピッチはmonchan、偶数ピッチはkniferidgeがそれぞれリード)。
P2は、ホールドの多い容易なスラブ状リッジ(U〜V)。狭い頂上は、展望が良いのですが、朝方はすっきりしない天気で残念。
 
 P1の登り30m*2P+コンテ10m
P1肩までが核心。5m程のナイフリッジを渡り(左)、易しいリッジ登攀(右) 
「駐車場」からは1つの岩峰に見えるP1は、登ってみると「逆さL字」に屈曲しており、屈曲点手前が「肩」に相当するコブになっています。
P1肩までが、核心で、@前半はウェストンが「蜂の渡り」と呼んだナイフリッジ、A後半は急だけどホールド豊富なリッジの登攀です。Aには古い鎖がついており、その支点はまだ使えそうですが、鎖の方は経年劣化で細くなっていました。
@は短いけれど恐ろしく高度感のある平均台みたいな感じ。誰かがフィックスロープを残していました。秋のジャンダルム飛騨尾根やチンネ左稜線上半に似たようなナイフリッジがあった気がするけれど、こんな人里近い所で手軽に体験できるのがここの魅力かも?高所恐怖症のkniferidgeは目先だけを見るように心がけて、さっさと通過しました。 
Aは鎖の終了点へ上がる箇所が高度感はあるし、やや甘いホールドが一手あり、このルートで一番の核心だと思いました(V+くらい)。30mロープでは肩までは届かず、そのすぐ下の鎖の終了点でピッチを切りました。 
P1肩から振り返るとこんな感じ。 
 
P1肩から頂上へ(ほとんど歩き) 
 
P1からの展望
 ↑金鶏山(856m)
 ↑金洞山(1094m(東岳))
 ↑白雲山(1104m(相馬岳))
 ↑荒船山(1422m(経塚山))
 
 ↑鹿岳(かなだけ)
 
P1から懸垂下降(10m25m25m)
 ↑ラペル3回目(立木にロープが絡まり解くのに一苦労)
P1からは、30mロープ2本で3回の懸垂下降(10m・25m・25m)。下りた先は筆頭岩の東側基部。少し南の南稜取付きまでバンドを歩いて数分の所です。
なお、2回目と3回目は空中懸垂になります。2回目は下降方向の見極めがポイントで(→2009年12月の記録)、3回目は下の立木にロープを引っかけないよう注意が必要です。今回も3回目のラペルの際、下の立木にロープが絡まり、解くのに一苦労。また、3回目はロープの結び目が上部のクラックに入り込んだらしく回収にも時間がかかりました。この点については、3回のラペルなら最大25mなので、50m以上のロープ1本で下りた方が回収しやすいかもしれません。
 
筆頭岩南稜登攀
 山行日2014.12/24
 行動時間3時間3分
 
公園事務所駐車場(9:30)−4分−登山口−11分−筆頭岩南稜取付(準備等15分)−7分−P3テラス(準備等5分/ロープ出す)−(3P(25m30m30m)+コンテ/48分)−P1頂上(下降準備等10分)−(懸垂下降3P(10m25m25m)/46分)−筆頭岩東側基部(ギア解除等22分)−4分−南稜取付−11分−公園事務所駐車場(12:33)
*コースタイムは途中休憩等を含む実績。
アプローチ・下山
30分
筆頭岩登攀 
 1時間  
懸垂下降
56分
登攀準備解除
  37分
 
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