山行メモ2014年 
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このページは山行記録を残さなかった練習山行(フリークライミング・アイゼントレーニング等)やハイキングの覚書きです。特に練習山行については、中高年・万年初心者のぼやきで、内容はかなりいい加減ですので参考になりません。
ちなみに、フリークライミングは、私たちの場合、バリエーション入門初心者ルートへ行くために身に着けるべき最もベーシックな技術として捉えており、狭義のスポートクライミングという意識はありません。
フリークライミングの記号・略号(表示上のマイルール)について一覧表
 一応フリークライミングのルールに準拠していますが、なかなか完登(リード・ノーテンションで登りきる→○で表示)できないので(苦笑)、モチベーション維持・次回自分で参考にするため、その中間段階や失敗の記録も残すことにしました。
 例えば、完登でなくとも、テンション(フォール含む)ありで登りきった場合は△(例△1ten(3pin):テンション1回(3本目のボルト)で登りきった))、
終了点まで到達できなかった場合や終了点に到達してもA0の場合(ボルトを踏んだりヌンチャクを掴んだりして登る)×と表示します(例×A0(3pin):3本目のボルトでA0あり))。

 なお、完登スタイルについては、以下のように表示することにします。
オンサイト→○OS;当該ルートの初トライ、かつ、初見(他の人の登り方を見る等ムーブやホールドの位置等グレード         ・ボルト数以外の情報を予め入手していない状態)での完登
フラッシュ→○FL;当該ルートの初トライでの完登(「初見」条件なし)
レッドポイント→○RP;当該ルート2回目以降のトライでの完登

 また、トップロープは、そもそも登ったことにはならないのですが(ノーテンションで登りきってもトップロープでは「完登」とは言わない)、それでは身も蓋もないので、これも一応、登攀の成否で次のように分けて表示します。
例えばトップロープ(TR)・ノーテンションで登りきった場合(TR○)、トップロープ・テンションあり(フォール含む)で登りきった場合(TR△)、TRでも、登れなかったりA0となった場合(TR×)。
長次郎谷右俣(北アルプス・剱岳/8月上旬)偵察山行+9月上旬の状況
長次郎谷は、源次郎尾根と八ツ峰という剱岳東面を代表する岩稜の間に位置し、通年雪渓の残る谷。中間の熊の岩で左右に分かれ、剱岳本峰に近い左俣は、例の『点の記』以降、雪渓自体がバリエーション入門ルートとして一般登山者にも人気があります。
他方、右俣の方は上部が左俣より急な上、例年8月になるとシュルントが生じ通過困難になるため、通常は、八ッ峰主稜縦走後、又は、チンネ方面を目指すクライマーのアプローチ・下降路としての利用に限られるようです。
今回、私たちはチンネ左稜線に行くつもりで、そのアプローチである右俣の状況を真砂沢ロッジに問い合わせました。電話で聞いたときは「上部にシュルントがあり、通過が困難(要懸垂下降)」とのことでしたが、現地で再度尋ねると、「シュルントは八ツ峰側をへつると容易に通過できる」と好転していました。しかし、ベースと考えていた熊ノ岩は「その日真砂沢ロッジを出発したパーティーでいっぱいになっている(雪の多い8月上旬は3張のスペース)」ようで、2日目に『真砂沢ベースで日帰り』を勧められました。
とは言え、ざっと見積もって16時間の行程、右俣上部の状況も自分で確かめたわけではないので、果たして本当に日帰りできるのか不安になります(∵ビバーク装備を増やすと余計に時間がかかる)。また、2日目も3日目も似たような天気予報(曇り時々晴れ)だったので、2日目はアタック日と同じ装備で池ノ谷乗越まで往復し、アプローチ下降の状況と所要時間を確認しておくことにしました。
ところが、2日目は夕方まで降らなかったのに対し、3日目は未明から雨、結局、熊ノ岩で敗退となりました。
4日もかけて、長次郎谷右俣の偵察だけとは、情けない限りですが、せっかくなので、後日の参考に、一応偵察時の状況をメモとして残すことにします。
なお、チンネ左稜線は、この山行の1月後に登りました。長次郎谷の雪渓状態はずいぶん様変わりしており、比較のため、9月の画像も併せて載せております。
 チンネ左稜線(2014年9月)→こちら
真砂平〜長次郎谷出合〜長次郎谷右俣〜池ノ谷乗越2014.8.3
6:45真砂平(真砂沢ロッジ)出発  6:56もうすぐ一ノ沢出合
真砂沢ロッジのSさんによると「剣沢雪渓はナムの滝が薄くなっているので、左岸の高巻道を通るように」とのことだった。
 
(左)6:58表示に従い八ッ峰末端の高巻道に上がる。
(右)7:02高巻道はナムの滝の落ち口の上で再び剣沢雪渓に戻る。この先池ノ谷乗越までずっと雪渓歩きなので、ここでクランポン(アルミ12本爪)を装着。
 
(上の2枚)7:12〜15長次郎谷出合:ここから源次郎尾根と八ッ峰に挟まれた廊下状の雪渓を登る。行く手に池ノ谷乗越が見える。ただ、標高差900mもあり、見た目よりずっと遠い(特に重荷の場合)。
(左)7:30長次郎谷も下部は緩く剣沢雪渓と大差ない感じ。至る所に岩が転がっており、ヘルメットは出合から被った方が無難。
 
(左)8:00頃:八ッ峰TU峰間ルンゼの出合(左岸側):八ッ峰下半を縦走する場合はこのルンゼが取付となるらしい。出合から登り始めるて一汗かく頃で、右岸の岩場の上が良い休憩ポイント。
(右)2014.9.7の画像:長次郎谷は、雪の多い時期は分かり難いが、ルンゼの出合より上がゴルジュ状となっている。
 
(左)2014.8.3:ゴルジュ下を登っている。8月上旬頃はこの辺りも安定しており、問題なく雪渓上を歩けた。
(右)2014.9.7:雪渓が後退してくると、ゴルジュ状になっていることがわかる。2008年同時期通ったとき同様、シュルントやスノーブリッジが現れ、雪渓は通過困難となった。クランポンを外し右岸(源次郎尾根側)のスラブを歩く。
 
(左)2014.8.3 8:25ゴルジュの出口を過ぎた辺り(この時は雪が多く、それと分からなかった)。傾斜が増し、熊ノ岩が近づいてくる。熊ノ岩の右奥には池ノ谷乗越も見える。
(右)2014.9.7のほぼ同じ位置の画像。左岸の雪渓が後退しているのが分かる。ゴルジュの出口〜熊ノ岩は秋でも雪渓が安定しており、雪渓上を歩けた。
 
(左)2014.8.3 上左の画像の右俣部分の拡大画像。右俣は熊ノ岩の先で再び左右に分かれる。
(右)2014.9.7 上右画像の拡大画像。右俣右沢にはほとんど雪がない。
 
8:45二俣:左俣は、熊ノ岩左のゴルジュの部分が例年早い時期からシュルントが出来る。そこで、左俣を登る場合も、一旦右俣から熊ノ岩を経由して左俣へ入るコースが採られる。二俣から熊ノ岩は近そうに見えて意外に時間がかかる(重荷だと30分くらい)。この辺りから少し急になる(30°近い)。
 
 
二俣より右俣・八ッ峰方面の展望
 
八ッ峰Y峰周辺
左:2014.8.3Y峰各フェースの取付まで雪渓が繋がっている  
右:2014.9.7取付には雪がない 
 
右俣の二俣
熊ノ岩のすぐ先、八ッ峰Z峰の横辺りで (の岩の手前)、右俣は、
左右に分かれる。池ノ谷乗越へ至るのは右俣右沢。
左:2014.8.3 9:10右俣右沢も雪渓。右沢に入ると傾斜が増し、40°近くになる。
右:2014.9.7右俣右沢は、既に雪がなくガレ場歩き。 
 
八ッ峰Z[のコルが近づくにつれ、雪渓の状態が悪くなってくる。8.3
 
Z[のコルの付近の状況8.3 9:50
(左)コル付近は左岸が雪渓とつながっており、八ッ峰側のコンタクトラインへ移ることが出来た。
(右)コルの少し先はゴルジュ状で、例年8月以降シュルントが開くようだ()。今年は雨が多かったせいか、幅いっぱい底まで口を開けおり、そのまま雪渓上を歩くことは出来なくなっていた(ダブルアックスで下りるか、底まで懸垂下降が必要)。
(下)10:10頃:そこで、コルまで戻り、左岸のコンタクトラインをへつった。
 
シュルント付近の下降時の画像
()がシュルントのあるところ。Aから左岸のコンタクトラインへ移り、八ッ峰基部をへつる。Bで再び雪渓に戻って一登り(この辺りの雪渓の斜度は45°位)。特に
復路では、
Bまでトラバース気味に下る箇所が緊張した。
 
 
秋のZ[のコル付近2014.9.8
 
 
夏問題となったシュルント付近2014.9.8
 
池ノ谷乗越直下のシュルント10:27
 池ノ谷乗越直下にもシュルントが開いていた。こちらは、底との高低差がなく、前爪のあるクランポンなので問題なく通過できた(右画像)。
 
 池ノ谷乗越10:30
(左)長次郎谷右俣側
 (右)池ノ谷ガリー側はガスっていて展望がなかった。
【コースタイム(実績)】2014.8.3
[長次郎谷右俣偵察] 真砂沢ロッジ<-25分/30分->長次郎谷出合<-1時間/1時間55分->熊ノ岩<-55分/1時間20分->池ノ谷乗越
往路   
3時間 45分
復路   
2時間 20分
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 【参考文献】
文献1 現代登山全集3剣立山黒部 諏訪多栄蔵・山崎安治・
安川茂雄・山口耀久編
東京創元社
・1961年 
文献2 日本アルプス特選100コース 山と渓谷社編・1977年
文献3 チャレンジ・アルパインクライミング
北アルプス編
廣川健太郎著 東京新聞出版局
・2003年
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