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イタリアンジェラード(5.8) |
始の辣韮漬(5.9) |
トマッテーナ(5.10b)★★ |
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2013年の初登りは、当初八ヶ岳の初級バリエーションを予定していたものの、強い冬型で風が強そうなので中止、今年も城山のお手軽フリークライミングとなりました。
年始の週末なので混むだろうと思いましたが、峠の駐車場は私たちを含め3台、そのうち1台はワイルドボアゴージだったようで、初心者向けのクッキングワールドは私たちと、後からやってきた2人組だけでした。
時折薄日は射すものの雲の多い天気でなかなか気温が上がらず、午後になっても寒く、最後まで防寒着(フリース・ライトダウン)を手放せません。岩も冷たくチョークバックに入れたホカロンで指先を暖めながらのクライミング。
この岩場は半年振りなので、当初より昨年練習した6本にトライするつもりでしたが、二人とも年末の体重増加のせいか(?)不調。 |
青椒肉絲(5.10b)★ |
焼きビーフン(5.10a)★★ |
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まずは、イタリアンジェラード(5.8)でウォームアップ。隣の「始の辣韮漬(5.9)」は核心でビビって1ten、2度目で何とか完登したものの、以後、トップロープで練習してからリードすることにします。
得意ルートのはずの「トマッテーナ(5.10b)」は下部の垂壁で苦労(何とか完登)、半年前にやっと完登した「青椒肉絲(5.10b)」はプチルーフを左右いずれからかわしても3本目のクリップが不安でリードは断念。
妻の不調は私以上、昨春は難なく登っていた「トマッテーナ」でテンションが入ってから消耗してしまい、この日10台は完登出来ずじまい。
年始のバーゲンで入手したダウントゥのクライミングシューズ(ミレー・ミタケ)を試すため、前傾壁部分がある懸案の「ポーチドエッグ(5.10a)」にトライするつもりでしたが、4ルート終わった段階で疲れてしまったため、代わりに「焼きビーフン(5.10a)」を登って引き上げました。
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○クッキングワールド上の岩場
ルート |
kniferidge |
monchan |
イタリアンジェラード(5.8) |
○RP |
○RP |
始の辣韮漬(5.9) |
@△1ten(3〜4pin間),A○RP |
@TR○,A○RP |
トマッテーナ(5.10b)
★★ |
@TR○,A○RP |
@TR○,A△1ten(3〜4pin間) |
青椒肉絲(5.10b)★ |
@TR△(左ライン1ten,2〜3pin間)
ATR○(右ライン) |
@TR△(左ライン1ten,1〜2pin間)
ATR△(右ライン1ten,2〜3pin間) |
焼きビーフン(5.10a)
★★
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○RP |
△1ten(1〜2pin間) |
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幕岩・悟空スラブ・アイゼントレーニング(湯河原・1月上旬) |
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城山フリークライミングの日は伊豆高原で宿泊。ロケーションから考えれば、翌日は城ヶ崎でクラックトレーニングがベストプランですが、どうせ混むだろうし、アイゼントレーニングをしておきたいので、帰りに悟空スラブ(湯河原幕岩)へ立ち寄ることにしました。
この日は冬型が緩みポカポカ陽気、のんびりチェックアウトしたこともあって、135号線上りは既に渋滞(夕方早い時間に解消し帰宅はスムーズだった)。昼近くに着いたときは上の駐車場はもちろん満車でした。下の駐車場は数台しか止まっていないものの、梅の季節にはまだ早いことを考慮すると大半はクライマーの車。フリークライマーには人気のない悟空スラブなら空いているだろうという読みでしたが、桃源郷の混みようを目の当たりにして不安になりました。 |
上部エリアにある悟空スラブは桃源郷の奥の「大滝フェース」から遡った涸れ沢のツメに位置する大スラブ。通常は、「割礼塔」の先から「サイレントヴァリー」へ至る踏跡(尾根道)を10分程登り、当該岩場が左手眼下に見える辺りから右に分岐する踏跡を辿って行くことが出来ます。前回行ったときは大滝フェース経由だったのですが、今回は大滝フェースでフリークライミングをやっている余裕がないので、直接尾根道を登りました(迷って駐車場より1時間かかった(すんなり行けば40分くらいか?))。途中で上方からコールが聞こえ「サイレントヴァリー」かと思っていたらそちらには人影がなく、どうも反対側の「悟空スラブ」からのようです。行ってみるとデポされた荷物から10人近くが取り付いている様子。
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「悟空スラブ」はショートルートの多い幕岩では珍しいマルチピッチルート(100m超・4P・各ピッチU〜Wくらい)。傾斜が緩くホールド豊富な容易なスラブのため、フリークライイミングというより、マルチピッチのための入門者のロープワークの練習やアイゼントレーニングに利用されることが多いようです。先に取り付いていたパーティーも新人にロープワークや懸垂下降を教えるのが目的のようでした。
慌てて登っても支点が塞がっていてスタックするのは目に見えていますから(前回経験済み)、昼食を摂ったり準備したりして待機することにします。
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1P目30m緩いスラブ
(Uくらい) |
2P目30mスラブ
終了点間際が少し急(Vくらい) |
3P目25m凹状〜リッジ
(V+くらい) |
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3P目フォローのmonchan |
4P目25mリッジ
(W-〜Wくらい) |
4P目フォローのknifrridge |
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1時間ほど待っていると2〜3人が続けて懸垂下降してきました。上部の岩場(3〜4P目)は空いたようなので、懸垂下降してくるラインを避けて、その左側登ります(奇数ピッチを私リード、偶数ピッチを妻リードのつるべ)。
下部の2ピッチ(各30mくらい)は緩い沢型となっており、ほぼ5m間隔にペツルのボルト等しっかりした支点があります。ほとんど歩きに近く、2ピッチ目終了点間際がバルジ状で少し急、その辺りがVくらいでしょうか。 |
下りは登ったラインを懸垂下降(30m*4回) |
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上部の2ピッチ(各25mくらい)は、下部の沢型の左手にあるリッジを登ります。下部より傾斜があり、アイゼンだと前爪だけで登る箇所が多くなります。特に4P目の上部のバルジ状に上がるところはホールドが細かく手袋・アイゼンで登るのはフォローでもちょっと緊張しました(W-〜W?、リードの妻は素手で登っていた)。
先行パーティーが再度登って来るのが見えたため、終了点で展望を楽しんでいる余裕はなく、そのまま、登ったラインを忠実に懸垂下降して取付へ戻りました。 |
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○悟空スラブ(110m/4P/W-〜W?)
1P目30mU/2P目30mV/3P目25mV+?/4P目純25mW-〜W?
*奇数ピッチをkn,偶数ピッチはmonリード
*取付--(4P/1時間25分)--終了点--(懸垂下降4P/43分)--取付
*60mシングルロープ
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