山行メモ2013年 
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このページは山行記録を残さなかった練習山行(フリークライミング・アイゼントレーニング等)やハイキングの覚書きです。特に練習山行については、中高年・万年初心者のぼやきで、内容はかなりいい加減ですので参考になりません。
ちなみに、フリークライミングは、私たちの場合、バリエーション入門初心者ルートへ行くために身に着けるべき最もベーシックな技術として捉えており、狭義のスポートクライミングという意識はありません。
フリークライミングの記号・略号(表示上のマイルール)について一覧表
 一応フリークライミングのルールに準拠していますが、なかなか完登(リード・ノーテンションで登りきる→○で表示)できないので(苦笑)、モチベーション維持・次回自分で参考にするため、その中間段階や失敗の記録も残すことにしました。
 例えば、完登でなくとも、テンション(フォール含む)ありで登りきった場合は△(例△1ten(3pin):テンション1回(3本目のボルト)で登りきった))、
終了点まで到達できなかった場合や終了点に到達してもA0の場合(ボルトを踏んだりヌンチャクを掴んだりして登る)×と表示します(例×A0(3pin):3本目のボルトでA0あり))。

 なお、完登スタイルについては、以下のように表示することにします。
オンサイト→○OS;当該ルートの初トライ、かつ、初見(他の人の登り方を見る等ムーブやホールドの位置等グレード         ・ボルト数以外の情報を予め入手していない状態)での完登
フラッシュ→○FL;当該ルートの初トライでの完登(「初見」条件なし)
レッドポイント→○RP;当該ルート2回目以降のトライでの完登

 また、トップロープは、そもそも登ったことにはならないのですが(ノーテンションで登りきってもトップロープでは「完登」とは言わない)、それでは身も蓋もないので、これも一応、登攀の成否で次のように分けて表示します。
例えばトップロープ(TR)・ノーテンションで登りきった場合(TR○)、トップロープ・テンションあり(フォール含む)で登りきった場合(TR△)、TRでも、登れなかったりA0となった場合(TR×)。
小川山廻り目平(奥秩父・11月上旬)1泊2日
 小川山シーズンも終わりに近づき、慌てて廻り目平へ出かけました。上高地より標高が高いので11月となると寒いのは覚悟していましたが、未明に着いた時、車載の温度計が−1℃となっていたのには驚きました。ただ、日中陽が射すと、登っている限り然程寒くなく、岩も冷たくありませんでした(ビレー中は防寒着が必要)。
 今年は、本チャンやマルチフリー入門ルートで多少経験は積めたものの、それは昨年のフリークライミングトレーニングの成果で、登攀の実力は足踏みどころか昨年末より落ちているような気がします。
  小川山では、「タジヤンU(5.10a★★)」「往年の乱(5.10b)」「ブラックアンドホワイト(5.10b★★)」の完登が当面の目標。このうち、今までに達成できたのは、「往年の乱」のみ。残り2つはいずれも人気ルート、連休なので混みそうで心配でした。今年1度も触っていない「タジヤンU」は後回しにして、「ブラックアンドホワイト」に絞って練習することにします。
以下は、長いので結論だけ言うと、今回は完登できなくとも絶対にリードするつもりでしたが、トップロープで登ってみて、2人とも、それぞれの問題個所があり、2日合計6本登っても自信を持てなかったので(トップロープでも成功率が50%)結局、リードはまた見送りました(意気地なし)。
 「ブラックアンドホワイト」は、「八幡沢左岸スラブ」のうち、下の岩場の右寄り下段にあります。この岩場は、初中級者向き主体のルートが14本(バリエーションを入れると16本)、ロープスケールは大体10〜20mくらいです。裏からまわってトップロープのセットもできるので、初心者同士でも何とか取付けるのですが、初心者ルートが2本しかなく、私たちには、ちょっと敷居の高い岩場。
14本の内訳は、入門者レベル(〜5.8)0本、初心者レベル(5.9〜5.10b)2本(最も容易なのは「トムといっしょ(5.10a)」)、初級レベル(5.10c〜5.11b)6本、中級レベル(5.11c〜5.12b)6本(但し、最も難しい「ピンチダイレクトは5.12(12b/c)」)。
 「ブラックアンドホワイト(5.10b★★)18m*」は、左端のピナクルにある「トムといっしょ(5.10a★)15m」に次いで易しいルート。フリークライミングルートとしては歴史が古く、そのせいか、18mのルートなのにたったの3本しか中間支点がないことが、私たちが「10bにしては難しい」と感じる最大の要因。
このルートを上下方向に3つに分けると、@下部は左端に右上フレークのある急で手のないスラブ、A中間部は、左上フレークに沿って登るガバホールドの岩場、B上部はカンテ沿いの緩いけど手のないスラブ。
『実質1手の核心(日本100岩場)』はAとBの境界部分で、急なのに手のない「どスラブ」となっています。
@の部分は、オリジナルラインは右上フレークを使って登れるものの、Aの左上フレークに上がるところは中々手強いです。なお、1本目のボルトの真下から直上するバリエーションラインは80°近いスラブなのにほとんど手がなく、その場合5.10dということです(ヤマケイ・アドバンスド・ガイド『フリークライミング入門とガイド(大岩純一・あき子編)』)
人気ルートのため今回はいろいろな人の登りを観察する機会に恵まれました。その様子から、@のノーマルラインは次の(a)(b)2通りの登り方があるようでした。
(a)スラブの左側の右上フレークを使って、頭上の短いカンテ状直下まで登り、そこからスラブを右へトラバース、右側から上がってくる左上フレークの一角を取ってこれに這い上がる。トラバース中間のスメッジングとそのホールドで踏み替えるところがポイント(重心移動が不十分だと落ちる)。
(b)カンテ状直下までは同じ、細かいことはわかりませんが、カンテを使ってレイバック気味に右上フレークの一角に上がる。
(a)は私たちを含め初心者に多いムーブ、スメッジングから踏み替えの際の右手ホールドが今一つなので指が疲れてくると中々一歩が出なくなるのが難点。
他方、(b)は上手い人に多く、これをマスターすれば手数が減り安定感があるように見えました。
 
@は、(a)のムーブをほぼマスターしているmonchanは、問題なくクリアしていました。他方、kniferidgeは(a)では50%くらいしか成功率がなく、特に指が疲れてくると全く登れる気がしないので、次回以降(b)を試してみようと思います。 

 トムといっしょ(5.10a★)15m  ブラックアンドホワイト(5.10b★★)18m
 Aは簡単ですが、2本目のボルトはBまでなく、落ちるとグランドフォールの虞もあるので、リード時不安なら左上フレークの上部でカム(キャメロット#0.3)をセットすると良いと思います。
Bは左上フレークの最上部からスタート。フレークの上に立つと(下の左画像),
2本目のボルトに届くのは有難いですが、最初の1歩(左足)は急なのに手のないスラブのスメッジング(核心)となるので思い切りが必要(下の中画像)。ホールドは左側コーナーにある指の爪2本がかかる縦ホールドが有効で(左手)、右手はこれといったものはありません。kniferidgeがバランスを取るために使っているのは指の爪1本がかろうじてかかる程度の穴です。今回、左手を起点に左に重心移動することを意識することで、何とかテンションがかからない状態で立てるようになりました。ただ、次の1歩(右足)は傾斜がなくなるのに重心移動が不完全でスリップすることがあり、むしろこちらが課題です。
他方、monchanはここが苦手で、ボルトラインより右にあるかかりの良いポケットを右手で取って登ろうとするため、左への重心移動が不完全になってスリップしてしまうように見えます。ただ、スメッジングする左足がkniferidgeはアウトサイド気味(左上気味)、monchanはインサイド気味(直上気味)なので、右寄りのポケットを使うこと自体が悪いとは言えないのかもしれません。
 「ブラックアンドホワイト」の核心部をトップロープで登るkniferidge
 このように今回は目に見える成果はなかったものの、初日トップロープで練習した「ジャーマン・スープレックス(5.10c)★★」では多少進歩がありました。
特に、monchanは3回中2回はノーテンションで登っており、後はリードする度胸だけ。kniferidgeも以前は張りっぱなしでないと登れなかった核心の3本目〜4本目間が、漸くノーテンションで登れるようになりました。残念なことに、次回は来シーズンになりそうなのが残念ではありますが・・・・。
○八幡沢左岸スラブ
ルート kniferidge monchan
トムといっしょ
(5.10a)★
○RP ○RP
ブラック&ホワイト(5.10b)★★
1日目 
 TR△2ten(1pin付近及び
2〜3pin間)
 TR〇
 TR〇
 2日目
 TR△1ten(1pin付近)
 TR〇
 TR△1ten
(1pin付近)
 1日目
 TR△1ten (2〜3pin間)
  (1pin付近及び
2〜3pin間)
  TR〇
 2日目
 TR△1ten (2〜3pin間)
 TR〇
ジャーマン・スープレックス(5.10c★★)
TR△2ten(1pin付近及び
3〜4pin間)
  TR△1ten(1pin付近)
 TR〇
 TR△1ten (3〜4pin間)
  TR〇
  TR〇
 
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