【山行記録つづき】 |
8/26(月)晴れのち曇り夜間雨 |
2.針ノ木谷出合まで(針ノ木谷コース前編) |
|
はじめは、飛び石伝いに右岸左岸と渡り歩いていたが、ガイドマップでは、船窪岳分岐より上流部分は破線表示になっており、その『下部は沢歩きに近い要注意』とあった。その通り、靴を濡らさずに歩くことが困難になったので、休憩した際、沢歩きに備えて用意してきたネオプレーンの沢用ソックス+クロックスタイプのサンダル(沢ソックスと草鞋風にサンダルに付けた細引きで足にフィットし、Ⅲくらいの短い岩場も登れる)に履き替え、簡易ハーネス(スワミベルトにレッグループを付けたもの、今回は結果的に不要だった)も着けた。 |
|
|
水量は多いところでも膝下くらい、基本的には沢芯を歩くも、小滝が現れたり、廊下状となる所もあり、そのようなときは迷わず岸沿いの巻き道を歩いた。
なお、水勢の強いところやスリップしやすい箇所には、フィックスロープがあり、沢が初めての人でも何とか歩けるよう一般道として最低限の整備はされていた。 |
|
小滝が現れたり、水量は少ないが廊下状になったり(10:55~11:05)。 |
|
|
11:14斜め滝は左岸側から高巻く。流れは速いが水量が少なく、遡行時は直登すると面白そう(沢登り入門者ルートにありがちな小滝)。 |
|
|
ここで、ウェストンの針ノ木谷下降(1893年8月)の様子を覗いてみよう。 |
|
<針ノ木谷下降(1)> 下の峡谷へと大急ぎでおりると、私たちはまもなく針ノ木川の急流に着いた。これからは下山が非常に困難になって来て、時々は、もしもの場合にと持ってきたロープを、使わなければならなかった。川床は非常に急峻で、岩は非常に大きいので、一足毎に最大の注意を払わなければならず、四方の壮大な眺めを楽しむ機会はほとんどなかった。 |
|
上記は、針ノ木谷コースの記述と思われるが、どの辺りのものかは不明。
この山行を終えた直後は、針ノ木谷出合より上の左俣の記述と思ったが、再度読み返すと、『針ノ木川の急流に着いた』を針ノ木谷出合と解す方が自然であり、その場合、左俣は『下の山峡』、『ロープを使わなければならなかった』のは出合より下流域であったことになる。 |
|