「避難路出口」に戻り看板の方へ進む、綺麗に笹が刈り払われており、しばらくは今までの遊歩道と大差ない。 |
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(左)はじめは遊歩道と変わらないが・・・ (右)a1882m峰 b鍬崎山 |
この道は松尾峠の一段下をトラバース気味に南下し2,3の小尾根越えながら北東に進路を変える。時折道標があるが、全て松尾峠までの距離を示すもので、やはり、下降することを想定しているものではないようだ。
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春下降した南尾根(潅木笹が密集した急な尾根でほとんど人が入っておらず無雪期の通行困難)を過ぎ、程なく東方の小尾根沿いの急な下りとなる。この頃はほとんど雨は上がっていたものの、段差のある丸木のステップは滑りやすく苦労した。特に前方に立山カルデラの絶壁が見える頃から一層急になり、設置されていたフィックスロープが大いに役立った。個人的な印象としては妙義付近(西上州)の一般破線ルート位だろうか(「避難路」の方があまり踏まれておらず、より難路)。傾斜が急なだけでなく左側が切れ落ちた箇所が続き、特に雪があるときの通過は困難かつ危険と思われた。 |
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途中ちょっとした小平地で一息つく。稜線は厚い雲の中だったが眼下には松尾谷、やや右手にはこれから向かう湯川谷を望むことが出来た。 |
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傾斜が緩み東尾根の段状地で当該尾根を乗り越して南側に出る(赤テープペンキ印あり)。ここから、東尾根と南東尾根の間の浅い沢型の下りとなる。急な草地に拓かれた道はほぼ真っ直ぐについており、また、枯れ草のこの時期なら明瞭だが(丸木ステップ・トラロープが目印)、夏は刈払い直後でもなければ分かりにくいし虫がうるさそうに見えた。
眼下に松尾平と思しき高層湿原が見えるようになると、さらに急になり懸垂下降でもしたくなるような斜度。ここには一般ルートではお目にかからないワイヤ梯子があり助かった(一般ルートなら鉄梯子が付いているようなところ)。 |
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(左)前方の木の手前から東尾根を乗越す (中)(右)南東尾根との間の急な沢型を下る |
潅木帯に入り、突然木道が現れる(『松尾峠まで1.2km』高度計の読み1500m)。しばらく緩い下りが続き、今は使用されていないトロッコ電車の古い軌道を何度か横切る所があった(『松尾峠まで1.67km』の表示)。 |
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何時の間に南東尾根が近づいてきてこれに上がる。木々の間からは湯川谷の堰堤や工事用道路が間近に見えた。急峻な南東尾根を立ち木に掴まりながら下る。この下りでは私がバランスを崩し、つんのめって危うく転落するところであった(木の幹に抱きついて難を逃れたが重荷のときは要注意)。
尾根の末端は崖のような急斜面となっており、2連のワイヤ梯子でこれを下ると湯川谷の河原に降り立った。
なお、「工事用緊急避難路」は、ここから松尾峠へ登ることを前提としたものであるからこの場所を「緊急避難路入口」と呼ぶことにする。 |
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