GWの小同心クラック~冬期バリエーション・初級(2級上・Ⅳ)
(八ヶ岳・横岳西壁・2014年5月上旬・1泊2日(赤岩の頭下でビバーク)) |
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2014年のGWは、後半に纏まった休みを確保できたので、北アルプスの雪稜ルートを目標に準備してきました。ところが、当初の予報と違って天気が不安定だし、今の実力では余程好条件でないと登れないので断念。
2日ずらし、目的地も『小同心クラック(横岳西壁)』に変更。このルートは殆ど歩きのないマルチピッチながら、ガバ系で夏は比較的容易に感じたので、クランポンでもGWならと行けると判断し、挑戦してみることにしました。
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5/6は、美濃戸赤岳山荘の駐車場を5:42に出発。赤岳鉱泉にテント設営後「イグルー」でも作って、のんびり過ごすつもりだったが、予報より早く天気が回復したので、翌日の予定を前倒して『小同心クラック』アタックに変更。9時過ぎにテン場を出発。 |
アプローチは、一般的かつ経験もある大同心稜としたが、後述の通り、大同心ルンゼから小同心基部が雪壁となっておりロープを出したため、赤岳鉱泉から小同心クラック取付きまで3時間半もかかってしまった(予定より1時間半オーバー)。 |
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大同心稜は、大同心沢を少し登りその右岸から取付く。大同心沢は、赤岳鉱泉より硫黄岳方面の登山道を10分弱登ると交差する涸れ沢で(GWは雪渓)、一般登山者が立ち入らないようロープが張ってあるが、道標もあり、すぐ分かる。 |
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大同心沢は、雪は締まっているものの雨が降ったのか途中から踏跡は不明瞭となる。無雪期のときの記憶を頼りに右岸の登りやすそうなところに目星をつけると案の定、明瞭なトレースが続いていた。 |
大同心稜は、道標がないだけで一般道と大差ないが、上部は少し急で時々立木を手掛かりに登った。1時間強で、木が薄くなり圧倒的な大同心の岩壁が現れる。そこから短い岩場を登ると大同心基部に着いた(10:50)。この日は、大同心・小同心共に誰も取付いていなかった。写真を撮って小休止(~11:00)。 |
左画像:大同心稜に取付く(9:24)。
左画像:一般道みたいなトレイルを小一時間も登ると(無雪期も踏跡あり)大同心の岩峰が見えてくるが、その基部まで、まだ10分程かかる。 |
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