雪山 2013~14
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伯耆大山剣ヶ峰  横岳西壁小同心クラック  
伯耆大山・弥山剣ヶ峰縦走~憧れの剣ヶ峰に登頂
(中国山地・2014年4
月中旬・1泊2日)
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0.はじめに
残雪の大山・剣ヶ峰へ登ってきました。
伯耆大山は、中国山地に属し、鳥取県西部に位置する独立峰。深田久弥の『日本百名山』に選定されているのは勿論、古来より富士山・立山・御嶽山と共に『日本四名山』の一つとのこと。『日本四名山』のことは最近まで知らなかったし、選定基準も分かりませんが、すぐ思いつく共通点は、いずれも、人里に比較的近く昔から知られていたこと、また、遠くからでも一目で分かる姿形で山岳信仰の対象とされていたことでしょうか。
大山は父の郷里が鳥取であることから、子供の頃は山陰線の車窓から何度か見たことがありました。特に西方から眺めると正に「伯耆富士」で、ずっとその印象が残っていました。その後は、大学生の時スキーで訪れたときも、『日本百名山』巡礼山行で登った時も天気が悪く、見ることが出来なかったので、私にとって、大山は「伯耆富士」でした。
ところが、ガイドブック等に載っている大山は、日本海側(北壁側)から撮ったものが多く屏風のような姿、『日本四名山』の中から敢て挙げれば立山型でしょうか。はじめて見たときは、「伯耆富士」とのギャップに少々驚きました。
そして、今回、その両方の顔を実際に見て、富士山のようなシンメトリーの美しさと、南壁・北壁といったアルペン的な風貌を併せ持つ、その二面性こそが、この山が、中国地方のみならず、広く西日本の人に親しまれている所以ではないかと、思いました。

 西方からの大山(米子道大山PA付近の車窓より)
 大山南壁(米子道蒜山SAより)
 大山北壁(大山寺~米子方面の道路上より)
前回の大山登頂は、1998年正月で、夏山登山道からの弥山往復でした。
当時も弥山から剣ヶ峰への縦走路は難路で有名だったものの、エアリアマップには一般道(破線)扱いで表示されていました。ピークハントですから、当然剣ヶ峰(最高点1729m)は踏むつもりで、縦走を目論んでいました。ところが、確かに、三角点のある弥山までは普通のスノーハイクでしたが、剣ヶ峰方面へ向かう縦走者は登攀スタイルの人ばかり、「この先立入禁止」の表示もあるし、稜線はほとんど視界もなかったので、即座に引き返すことにしました(命拾い?)。
このように、大山も最高点を踏んでおらず、ちょっと引っ掛かっていた百名山。地元観光課に問い合わせると、残雪はまだ十分あるとのこと。
残雪期なら油断しなければ行けそうだし、雪稜トレーニングも兼ねて、宿題の弥山剣ヶ峰縦走に挑戦してみることにしました。
ところで、大山は古い火山で、稜線の崩壊が激しく(2000年の鳥取県西部地震で特に酷くなったらしい)、弥山~剣ヶ峰~天狗ヶ峰~象ヶ鼻縦走路は極めて危険なため入山規制がなされています。
ただ、無雪期ボロボロで脆い稜線も、着雪により幾分安定するので、技術・経験があれば(一定以上の雪稜経験や、少なくとも雪山でロープ確保が出来ること)、むしろ積雪期・残雪期の方が、安全だと思います。難所でも無雪期より有効な確保手段を採り得るからです。
日本百名山』をやっている人等が剣ヶ峰登頂を目指す場合は、ユートピア避難小屋からの剣ヶ峰往復の方が相対的に安全だと思います。但し、こちらも、急だし、短いながら後述の「ラクダの背」と変わらないような難所があり、十分な注意が必要です。
なお、ユートピア小屋方面から剣ヶ峰へ登る場合、さらに、弥山まで縦走するのは、避けた方が良いようです。なぜなら、『ラクダの背』では、すれ違い出来る箇所が限られており、それもかなり困難です。また、雪山のガイドブックによると、『縦走路は弥山→剣ヶ峰(「ラクダの背」が概ね登りになる)の一方通行』とあり、逆走禁止の暗黙のルールがあるからです。
 日程:4/12(土)夜~14(月)前夜発1泊2日(米子宿泊)
 山行日4/14(米子より日帰り)
 メンバー夫婦2人
 4/12(土)~13(日)  米子へ移動(車中仮眠)、境港観光、米子宿泊
 4/14(月)  大山登頂・下山、帰浜
  伯耆大山・弥山・剣ヶ峰縦走2014年4月
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