ちょいバリ2014年 
その1 その2 その3 その4
大同心
正面壁
雲稜ルート
剱岳
チンネ
左稜線
奥穂
ジャンダルム
飛騨尾根
T2から
奥穂
ジャンダルム
飛騨尾根
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大同心正面壁雲稜ルート
(八ヶ岳横岳西壁・2014年7
月中旬・前夜発日帰り)
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 0.はじめに 
大同心は、屏風のような横岳西壁の北部に位置するシンボリックな岩峰。その正面壁は高低差150mを超え、八ヶ岳を代表する岩壁となっています。その中にあって、雲稜ルートは、冬期の人工登攀だけでなく、最近は無雪期にフリークライミングの対象としても登られています。
今年は「チンネ左稜線(剱岳)」に挑戦したいと目論んでおり、大同心雲稜ルートは、そのトレーニングのつもりで(主目的は、高所恐怖症のkniferidgeの目を慣らす)、選択しましたが、 現状では、ちょっと厳しいと予想していました。
それは、最初と最後のピッチにあるハングの存在で、しかも、チンネ左稜線のように巻くのではなく、正面突破となるからです。
そこで、人工壁の練習では、120°位のハングやルーフ(130°以上のもの)も登るようにしましたが、極秘練習(笑)に行った想定マルチピッチルートは(最高ピッチグレード5.10b)、触りもせずに敗退していました。
ただ、大同心雲稜は、アルパイン系にしては支点も整備されており(ボルトラダーに加えフリー用にペツルのボルトが打ち足されている)、ハングがあると言っても「最高ピッチグレード5.9」。最高グレードだけで判断するのは危険ですが、「A0ありなら何とかなるだろう」と半ば偵察のつもりで挑戦してみることにしました。ところが・・・・・。
1.アクセス及びアプローチ 
(0)美濃戸(赤岳山荘)まで
今回は前夜発で、中央道八ヶ岳PAで仮眠。漸く東名と中央道が圏央道で繋がったので、早速利用してみた(東名横浜青葉IC入)。結果は、国道16号を走って八王子ICから中央道に入った場合より30分程度短縮できることが分かった。ただ、ボトルネックとなっている小仏トンネルより東京寄りで中央道と合流するため、帰りの渋滞対策にはならない。また、16号が混んでいる時間帯ならもう少し時間短縮を見込めそうだが、それでも費用対効果は微妙。
翌朝、小淵沢ICで高速を下り、県道11号及び同484号経由で、美濃戸赤岳鉱泉駐車場5:35着。私たちが八ヶ岳西面へ行く場合、無雪期は美濃戸(赤岳山荘)、雪のあるときは美濃戸口まで車で入るが、美濃戸口〜美濃戸の林道は(未舗装)、SUV等最低地上高が高い車でないと、中々厳しい。ただ、例年、大型連休や三連休の一週前には林道が整備されるようだ。今回は、巷では3連休となる「海の日」の前週に計画したので、比較的路面状態は良かった。
(1)美濃戸〜大同心沢入口
赤岳山荘の駐車場は、1/5程度の入り。ほとんどの人が既に出発しており、同じころ歩き始めた人も赤岳方面のようで、北沢登山道は皆無。
昨夜八ヶ岳PAでは降っていたが、こちらは大したことはなかったのか、北沢の水量も普段と変わらなかった。
 美濃戸赤岳山荘駐車場5:55  堰堤広場6:35/39
朝方は雲が多く、赤岳鉱泉が見えるころから漸く陽が射すようになった。閑散とした小屋の前は濡れていて、上の方は朝降っていた様子。
屋根のある休憩所で食べ物を出そうとすると、monchanは食欲がないとのこと。ここでは給水だけにした。
 赤岳鉱泉7:25/30  大同心沢入口7:35
赤岳鉱泉から大同心へ行くには、大同心稜を登る。大同心稜は、硫黄岳方面の一般登山道を10分足らず歩き、登山道と交差する大同心沢(涸れ沢、道標あり)を少し登る。右岸に明瞭な踏跡があり、そこから取付く。
トラロープを潜って大同心沢へ  大同心稜取付7:49
 
(2)大同心稜
大同心稜は、大同心の岩峰から西に派生する尾根。最上部は、大同心南稜・大同心の頭を経て、横岳主峰のすぐ北の稜線に達している。取付から大同心基部まで、樹林に覆われた踏跡を辿る単調な登降(無雪期で1時間位)。少々急だし、道標がないものの、困難な箇所はなく、大同心、小同心のアプローチのほか、稜線からの下降路としても利用される。
この道は直近では今年のGWに歩いており、その時はまだ雪道だった。今回は完全に雪が消えてから然程入山者がなかったのか、降雨後ということもあるが、踏跡が柔らかく、少し歩きにくく感じた。
大同心稜下部7:55頃  頭上に大同心が覗く8:20頃
 
もうすぐ大同心基部8:37  晴れているのに寒々とした正面壁
ほぼ予定通り大同心基部に到着。幸か不幸か誰も取付いていない正面壁は、陽当たりが悪く寒々としていた。岩も湿っていることだし慌てても仕方がない。トポと照合しながら写真を撮り、取付バンドの手前の小平地で遅い朝食にした。
正面壁のバンド手前の小平地で朝食後、雲稜ルートの取付探しに出かける
 
 大同心正面壁雲稜ルート2014年7月 
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