ちょいバリ2013年 
その1 その2 その3 その4
城山南壁
南西カンテ
城山南壁
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滝谷ドーム中央稜と涸沢紅葉狩り
(北ア南部穂高連峰・9月末~10月初)/
前夜発2泊3日(涸沢野営場)
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 二.滝谷ドーム中央稜
 2.ドーム中央稜登攀(つづき)
5P目:外傾バンド~チムニー~凹角~ハング(40m・Ⅴ(ハングは左から) ) 
 取付12:00L--->終了点(ドームの肩)12:45F
文献2及び3の記述によれば、5P目は、凹角~ハング35m・Ⅳ又はⅤ(ハングを右から巻く場合はⅣ、左から巻く場合はⅤ)。
他方、文献4は、40m・Ⅴ、『出口のハングは右に抜ける』となっている。ただ、本文には『ハングはジャミングで直登あるいは右にスラブをトラバースして抜ける』とあり、左ライン(直登)にも言及してあった。さらに、写真解説には『ハングは右から越えると易しい』という記述もあり、ハングは右ラインが容易で一般的という点は、他の文献と一致していた。
5P目は、本来の取付とは異なるT地点からのスタートとなったわけで、どのように進むべきか戸惑った。T地点は、岩塔を挟んで右ラインのチムニーと表裏の関係にあるはずだから、選択肢は、①Tから岩塔を直登し裏側へ出る、②岩塔の左側(ドーム西壁側・登ってきた方向から見て奥)からチムニーへ回り込む(同じチムニーを右ラインの裏側から登る)、③登路を凹角まで懸垂下降して、右ラインからチムニーを登る、の三つ。③が最も確実だが、このテラスまで登路があり、終了点もあったため、正規の5P目に繋がる登路が必ずあると確信していた(前述の通り、左ラインがここを通ることは知らなかった)。
 
4P目の終了点のあるテラスはこのようなところ(ルートイメージのT地点)。左画像の前方奥には第二尾根越しに北穂北峰が覗いていた。
まず、①は3mはありそうな、つるっとした垂壁で支点もなくほとんど登られていないように見えた。そこで、②を覗きにいくと、眼下に、垂直な凹角が上がってきており(ピトンベタ打ち)、今度はその凹角が左ラインなのではと思い始める。ただ、凹角は、今立っているテラスが出口となっているものの、広がっていて(2mくらい)、その手前から、テラスとは反対側の緩いスラブ(ドーム本体側・支点有)を登るようである(T地点を経由しないのが合理的)。
私たちが、裏側のチムニーに入るにも、一旦、当該スラブを経由するのが得策に思えたが、クラック跨ぎするには幅があり過ぎ。特にフォーローのmonchanは振り子トラバースしか手がなく、ロープを解いたり、ギアの回収等ロープワークが複雑になりそう。
他に方法はないかと見回すと、一段上に外傾気味の小バンドが見つかる。登路はこれかと思ったものの、支点は手前側にあるピトン1本だけ、前述のスラブへ下りるまでピンはない。「引き返すしかないか(③)」、そう思い始めたとき、バンドにある手頃な水平クラックが目に留まり、キャメロット#1がばっちり決まった。バンドトラバースから裏に回ると、予想通り、CSのあるチムニーが現れる(下右画像)。1P目と異なり、バックアンドフットにちょうど良いサイズで、登りやすかった。
(左画像)岩塔(4P目の終了点)の西壁側から、一段上の外傾バンドをトラバースし、裏のチムニーに入った。
(右画像)岩塔の裏は、予想通りCSのあるチムニー、右ラインの裏側からこれを登った。
CSの上からドーム本体へ移ったところは広いテラスとなっていた(正規の5P目取付)。頭上の凹角が5P目、逆S字ラインとなるためロープの流れは気になったものの、そのまま登ることにする。凹角は、そこそこ傾斜があるが、ピンは十分にあるし、階段状で高度感を楽しみながらのクライミングだった。ただ、やはり、ロープが重く、予めロープを引いてからでないと登れないため、容易な割に時間がかかった。
 
(上の画像)本来の5P目取付テラスから5P目の凹角を見上げたところ。ここは、ホールドが豊富で快適なクライミング。
(下の画像)凹角上部の様子。凹角は上の方で左へ屈曲し、傾斜が緩む(画像で見るよりは急)。すぐ先にある小ハングを越えれば終了点(ドームの肩)。
凹角の後方下に、5P目取付テラス、さらに、その下に4P目取付テラス、その背後に第三尾根が写っている。
 
 
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