子持山獅子岩南東壁(上州・2013年4月中旬・日帰り) |
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0.はじめに |
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子持山獅子岩(大黒岩)南東壁にある初心者向けマルチピッチルート(150m/5〜7P/5.8)へ行きました。昨年11月以来2度目です。
本チャンを含め、このレベルのマルチには珍しく、岩稜ではなく、スケールの大きい岩壁登攀を楽しめるのが特徴。
急なスラブくらいの傾斜だし、ホールドも、そしてそれ以上にピンの数が、豊富なため、私たちのような初心者でも、比較的安全に岩壁登攀気分を味わえる貴重なルートだと思います。
昨年11月の初トライ時は、二人とも一箇所ずつA0になったし、終了点まで3時間超でした。そこで、今回は@3時間以内を最優先事項に、Aそれぞれリードする各ピッチの完登を目標としました。 |
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1.アクセス及びアプローチ |
(1)アクセス |
東京方面からなら、関越道を渋川伊香保ICで下りて、まず、国道17号に入り子持入口交差点まで5.9km北上する。次に、同交差点を左折し、道なりに子持神社方面へ向かう。左手の子持神社を過たら、唐沢沿いの林道をさらに北西方に約2q進むと7号橋。
橋の手前右岸側に駐車場(10台くらい)があり、トイレや登山口は橋を渡った対岸にある。
なお、渋川伊香保ICより7号橋駐車場までGoogleマップでは、12.4km・40分、実測値は28分だった(渋川伊香保IC 7:20)。
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(2)アプローチ |
獅子岩へは、左岸の登山ポストのあるところから北上する7号橋登山道を歩いて40分位。まずは、前傾した大岩壁(屏風岩)の下から沢沿いの道を30分くらい登る。尾根に上がる手前に道標があり、7号橋登山道と6号橋登山道との連絡道(横断路)が右に分岐するが、そのまま子持山方面へ登る。すぐ先の「この先危険」の警告標識から(分岐から見える)、「危険」の方の明瞭な踏跡を進むと、すぐに右手の樹林の先に獅子岩が覗く。南東壁の取付は、獅子岩の急なリッジの手前の立木(赤テープあり)から右手の岩壁へ続く薄い踏跡を登る(警告板から取付まで5分)。
なお、明瞭な踏跡はリッジの方へ続いており、これを進むと、より急な岩壁が現れるが(南西壁)、こちらと間違えないよう注意。
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@7号橋Pより橋を渡っての登山口へ |
A登山口より数分で
屏風岩(直下に祠) |
B屏風岩を過ぎ沢沿いの登山道を30分程登る |
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C道標の所で6号橋への連絡道と合流(登山口より33分)、そのすぐ先の(〇囲み)「この先危険」の方の踏跡を辿る。 |
D「この先危険」より数分で獅子岩南稜(仮称、背後のリッジ)見え、手前のテープから踏跡を登る。 |
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2.獅子岩南東壁登攀 |
(1)1P目((1P+2P)/7P/40m・5.7) |
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登山口で7℃だったのでフリースを着てきたが、晴天だし、この壁は陽当たりもよく防寒着は必要なさそう。水・行動食・カメラ・アプローチシューズ・ウィンドブレーカー以外の余分なものは妻のザックにまとめデポして登ることにする。
獅子岩南東壁は、ロープスケール150m、全ての終了点でピッチを切ると7Pのルート。ただ、7Pで登った場合の1〜2P及び5〜6Pは繋いで1Pとすることが多く、今回もこれに倣って5Pで登ることにした。
出だしのピッチは((1P+2P)/7P)いつものように私のリードでスタート(以降つるべ)。ホールドの多いスラブではあるものの、下からは全体の2/3ほどが見渡せるため(4P/7Pまで)、2度目なのに、そのスケールの大きさに気後れ気味。下部は、緩いしフットホールドも大きくせいぜいWくらいなのに、身体が重く少しも容易には感じなかった。
中間部を過ぎた辺りから(1P/7Pの終了点手前)急になる。そこから2P/7Pの終了点までは短いが(15mほど)、薄被り部分もあり、概ねピッチグレード通りの登りが続いて(5.7(X))気が抜けない。ただ、フリークライミングルートだけあって、人工壁と大差ない程ピンの間隔が短いので(ペツルのハンガーボルトのほかピトンやリングボルトがいたるところに打ってある)、長い割には怖さがなかった(このピッチ40mで15本のクイックドローを使用)。
2P/7Pの終了点でピッチを切る。ほとんどレッジという感じの細いバンド上で、高度感がある。デイジーチェーンを忘れてきたことに動揺し、ビレー準備にもたついてしまった。
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2P/7P終了点付近 |
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その1 |
その2 |
その3 |
その4 |
城山南壁
南西カンテ |
城山南壁
南西カンテ |
二子山西岳
T峰中央稜 |
子持山
獅子岩
南東壁 |
その5 |
その6 |
その7 |
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ドーム
中央稜 |
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