ちょいバリ2013年 
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山の手帳 > ちょっとバリエーション > ちょいバリ2013年
 このページは「ちょっとバリエーション」に分類されるもののうち、無雪期の山行に関する記録を年次単位に整理するつもりで新設しました。
二子山西岳T峰中央稜(西上州・2013年4月上旬・前夜発日帰り)
 0.はじめに
 二子山西岳T峰中央稜
 二子山西岳T峰中央稜へ行きました。『日本マルチピッチ(菊地敏之著・山と渓谷社)』では『手軽に楽しめるミニアルパインルート』『全6ピッチ(最終の草付歩きを含めると7P)で各テラスも大きく、初心者にも取付きやすい』と紹介されており、晩秋〜初冬、春の週末は順番待ちとなる超人気ルートです。

 このルートは、一年半前にも挑戦しましたが、その時は、下部岩稜の3ピッチ目(全体の核心)でA0になったばかりか、易しいはずの上部岩稜も5P目上部で右ルートに入ってしまい(事前に参考にした『マルチピッチ』は左ルート)、ルートファインディングで悩み、4時間以上かかっていました。
 そこで、今回は@核心のクラックの完登、A上部岩稜の左ルートトレース、及びB時間短縮(3時間以内)の3点を目標としました。
 1.アクセス及びアプローチ(駐車場〜中央稜取付:約20分)
 (1)アクセス
 東京方面からなら、関越道を花園ICで下りて、まず、国道140号(彩甲斐街道/途中皆野寄居有料道路経由)で南西方へ17q。次いで、複数の県道を経て国道299号に入り、「民宿登人(R299に入ってから約16q)」が目印のヘアピンカーブの出口を右折し(ここまで花園ICより1時間10分)、さらに、舗装林道を10〜15分走ると右手に2か所駐車スペースがある(10台程度駐車可能)。花園ICより約50km1時間30分程。Google地図で調べた、この間の経路の詳細は、以下の通り(舗装林道部分は修正)。

「花園IC」→「彩甲斐街道(国道140号)」を西方へ9.4km14分→「寄居風布」より「皆野寄居有料道路」を6.6km9分→「皆野」ランプより「秩父皆野バイパス(国道140号」に入り、これを1km2分進んで右折→「県道44」に入り140m進んで左折→市道を県道43号へ向かい(700m1分)、左折→「県道43号」を2.7km5分進み「太田交差点」で右折→「県道270号」を450m1分進み、斜め左へ折れる→「県道37号」を6.4km9分進むと「宮戸交差点」、ここは左折し(※直進しないように)そのまま県道37号を1.9km3分進む。「黒海戸交差点」を右折→国道299号に入り、15.8q26分進み、民宿「登人」先のカーブ出口を右折→舗装林道を5q10〜15分→股峠北側下のP
 前述のとおり登山口まで花園ICから50q1時間半なら、アクセスに要する時間は3時間ほど、当日早朝発も可能だが、睡眠時間が多少長く取れるということで、今回は前夜発とした(高坂SAで車中仮眠)。
 (2)アプローチ
 今年は予想通り春の訪れが早かったが、寒気が入るとすぐ冬に逆戻り。二子山西岳T峰中央稜は1000m超の微妙な標高の岩場なので、この季節は服装が心配だった。股峠北面下の登山口に着いたときは2.5℃(8時過ぎ)、駐車スペース周辺は、落ち葉の下に雪も残っていた。ただ、今日は終日晴れの予報、中央稜は南面で日射しがあれば暖かいので、持参したもののうち、ダウンは車に残し、フリースを着て風除けに雨具を持って行くことにした。

 中央稜のアプローチは、この股峠北の登山口からだと近いのが有難い。しかも大部分は道標もある一般道だから、一般道から取付へ至る踏跡の入口さえわかってしまえば、確かに標準時間の20分で行くことが出来る(前回はこれが分からず40分かかった)。
 この分岐は、上手く説明できないが、坂本・ローソク岩分岐をローソク岩方面へ進み、祠エリア(祠のある前傾壁ですぐわかる)から5分位のところにある。もちろん道標等はないので、祠エリアを過ぎたら、樹林の奥に覗く岩壁方面へ登る薄い踏跡を見落とさないよう注意して歩いた。今回のアプローチ部分の実績は以下の通り。

@股峠北面下駐車場=登山口--5分--A股峠--3分--B坂本・ローソク岩分岐(ローソク岩方面へ)--1分--C祠エリア--6分--Dローソク岩方面(一般道)と中央稜取付(踏跡)との分岐--6分--E中央稜下部取付(広場)
 @股峠北面下の登山口 A股 峠
坂本方面へ下る
 B坂本・ローソク岩分岐
ローソク岩方面へ
 
 C岩壁(祠エリア)  Dローソク岩方面の一般道(緑)と
中央稜取付方面の踏跡(赤)の分岐
 E中央稜取付
赤いドラム缶が目印
 
 2.中央稜登攀
(1)下部岩稜
 1P目(下部岩稜)階段状フェース〜フレーク岩を右上/40m弱・W+
 階段状フェースを登った後、フレーク岩を右上  フレーク岩の上に出るところ
  1P目は、@階段状フェース(20m・V)を登り、Aその上のフレーク岩に沿って右上(15m強・W+)、Aがこのピッチの核心。@Aの間に、ペツルのハンガーボルトで終了点が作ってあるが、通常は、フレーク岩の先のピナクルテラス(2箇所終了点あり)でピッチを切る。
  誰もいない取付で準備を整え、行動食で遅めの朝食。
 いつも通り私が奇数ピッチ、妻が偶数ピッチをリードする「つるべ」で登ることにした。
 前日までまとまった雨が降ったので岩が濡れていないか心配だったものの、このルートはそこそこ立っているせいか支障はなかった。ただ、下部岩稜は日陰だし、気温が低いせいか、とにかく岩が冷たい。城山では使わなかったホカロンが大いに役立った。

 出だしの@階段状フェースは登るのは容易だが、中間支点が穴の小さいピトンやここでしかお目にかかれない肉厚の鋳造ピトン等でカラビナが通らないものが多く、予めすぐ使えるようテープスリングを容易しておいた方が無難。
 Aフレーク岩の登りは段差があり、高度感も出てくるのでちょっと怖い。特にフレーク岩の上の最初のランナーは、片足で立った状態でのクリップとなり、このグレードの割に厳しかった。
 
 1P目のロープの流れを優先するため、@A間でピッチを切り、フレーク岩と通常の2P目を繋ぐという方法も一応考えられる。ただ、その場合、フレーク岩の上にある立木が邪魔になり、2P目のロープの流れがかなり悪くなる。これを回避するには、次のリッジは立木の手前から直上するか、立木の壁側にロープを通すように登るかであるが、いずれもリッジの出だしが難しくなり得策でないように思われた。

 なお、ロープスケールは参考文献Aのものをベースに登ったときの記憶の値を加味して記述した。実際に登ってみると、どのピッチもAの値は5mくらい余裕があるように感じた。例えば1P目では、文献Aは『40m』となっているが実質35mくらいだったので、「40m弱」と記載している(「弱」は△3〜5mで、以降のピッチも同様)。
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