ちょいバリ2013年 
その1 その2 その3 その4
城山南壁
南西カンテ
城山南壁
南西カンテ
二子山
西岳Ⅰ峰
中央稜
子持山
獅子岩
南東壁
その5  その6   その7  
西丹沢
大滝沢
マスキ嵐沢
 北岳
バットレス
第4尾根
 
 穂高滝谷
ドーム
中央稜 
 
 
山の手帳 > ちょっとバリエーション > ちょいバリ2013年
 
 城山南壁南西カンテ2013年3月
 その1  その2
 2.南西カンテ登攀(つづき)
(2)ハング越え(つづき)
 小ハングの上の短いスラブ
前回はにヌルヌルした泥が載っていた
 トラバースルート(5.7)
の所にピンがある
 
「南西カンテ上部」「小ハング越え」及び「二間バンド上の凹角」 
 
(3)二間バンド上の凹角登攀
  「カンテ」3P目終了点より灌木の中を5~6m歩き二間バンドへ上がる。目の前は崩壊気味の凹状壁、その右には素人には無縁な二間バンド大ハングが続いていた。
 まずは、前回確認しなかった左手の顕著な「く」の字クラックを覗いてみる。すると、緩いし容易そうなのだけれど、ピンは見当たらないし、何といっても浮石だらけで最近は登られていない様子。これが登れる状況なら確かにⅣかもしれないと思った。
 となると、前回同様、凹状壁のコーナー寄りのラインを登るしかなさそう。こちらのラインは、階段状を少し登り、2ピン目にクリップしたところから、急になる。ピトンが固め打ちされており思い切って登れるので、ここは見た目より容易。
問題はその上のコーナー付近にある3(or4)本目(ペツルのボルト)から先のルートファインディング。
 一見、3(or4)ピン目より、そのままコーナー沿いを直上するラインが素直に見えるものの、明らかに被っており、頭上にある2箇所のガバまでの2~3手はホールドが悪そう。一手登ってみたものの、途中にピンもなくそれ以上登る気がしない。ただ、支点さえあれば、5.9~5.10bくらいのグレードに見えたので、もう一度行く機会があったら、トップロープを架けて練習してみたい気もした。
 2・3歩クライムダウンし(エビ反り気味の体勢なので、ちょっと怖い)、前回同様コーナーより左にある電光型クラックを登る。こちらはピトンが数か所打ってあるし、出口にもペツルのボルトがあるので安心。2度目ということもあり、また、最近ジムでバックアンドフットの練習もしていたので、今回は容易に感じた。他方、妻は、フェース系は私より上手いのに、この手の内面登攀が苦手でフォローでも苦労していた。

 「カンテ」4P目 二間バンド上の凹角の登り
5.7なら右画像の電光型クラックがラインと思われる。ただ、コーナー近くにペツルのボルトが1本あるのが気になった。直上ラインは、頭上のガバを取るまでの数手が難しそうで、ランナウト気味(5.10a以上に見えた)。
 3.下山
  終了点(凹状壁の上の立木)より少し登り、尾根上の小広場で少し早い昼食。

 下山は、今回はアプローチシューズを持参しており、ハイキングコースに出て、それを下る予定。ところが、休憩ポイントは見たことがあるような気はするものの、どこと指摘できるほど分かっておらず、目の前の一般道然とした踏跡をどちらに進んで良いものやら不明。
 そこで、手持ちの『日本100岩場』や『日本マルチピッチ』のイラストマップとコンパスを頼りに「南壁の頭」を探しに行く。『100岩場』のイラストから南壁の頭は終了点より西方にあると思われたので、やや急な踏跡を西方(左)に登っていくと、ほんの数分でその辺りでは最高点と思われるところに達した。しかも、有難いことにすぐ下には見覚えのある2つの道標『←(城山)山頂 ロッククライミングルート→』『TO WILDBOAR GORGE→』もあり一安心。「クッキングワールド」へ行くとき何度も見かけたものだが、この道標のあるところが「南壁の頭」であることを今回初めて知った。
 「南壁の頭」よりハイキングコースを10分程下ると『←葛城山・発端丈山 城山登山口・大仁温泉→』の道標がある分岐。いつもの峠の駐車場は葛城山方面(西)だが、今回は城山登山口(東)へ下る。途中、数組のハイカーとすれ違った。
 時折城山の岩壁が覗くようになり、カメラを手にして歩く。木がうるさくてなかなか良いポイントがなく諦めかけていると、ハイキングコースと南壁取付の分岐のすぐ上で、ようやく南壁の全貌を見渡せる場所が見つかった(斜上バンド付近にクライマーの姿が見えた)。

 アプローチを含む「南西カンテ」のルートイメージ(今回登ったライン)
  南壁取付に戻ってみると、斜上バンドの下には10人以上の人が取付いていた。スタートしたときは、貸切状態と思っていたのに当てが外れちょっと残念。
同じ山岳会の集団と思ったら、4組それぞれ2~3人のパーティーらしい。待っていれば登れないことはないだろうが、帰りの花見の時間も気になったので、すっぱり諦めて引き上げることにした。おかげで、城山桜(狩野川河川敷)はゆっくり見物できたし、早めに帰宅することができた。
 
【山行データ】
山行日3月26日(火)
メンバー夫婦2人
行動時間3時間39分(①②③の合計、登山口~南壁取付(約⒛分)及び取付の準備時間は記録がなく含まない)
①アプローチ(南壁取付~南西カンテ取付):34分  
  [内訳]
   南壁取付--南壁スラブ登攀[ホームボーイ(20m/5.8)+5m]16分-->斜上バンド(準備4分)--バンド歩き14分-->南西カンテ取付
   
②南西カンテルート登攀:1時間50分
  [内訳]
   南西カンテ取付(準備7分)--100m/4P/1時間43分-->南西カンテ終了点
   
③休憩・下山(ルート終了点~南壁取付)1時間15分
  [内訳]
  南西カンテ終了点(休憩40分)--(南壁の頭経由ハイキングコース35分)-->南壁取付
   
 [詳細データ]
南壁取付8:56L--(①「ホームボーイ(20m/5.8)」+「エキスカーション1P目最上部5m)」--斜上バンド9:12F/16L--(②バンド歩き60m)--南西カンテ取付9:30F/37L--(③カンテ1~3P/4P・45mⅣ)--カンテ3P/4P終了点10:07F/10L--(④カンテ4P/4P20mⅡ+)--カンテ4P/4P終了点10:24F/30L--(⑤ハング~スラブ20m5.9+歩き5m)--二間バンド上の凹角取付10:50F/55L--(⑥凹角15m5.7)--南西カンテルート終了点11:20F/12:00(大休止)--(南壁の頭経由ハイキングコース下山(途中写真10分))--南壁取付12:35
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