(1)アプローチ
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烏帽子岩南稜ってこんな所
烏帽子岩南稜は一ノ倉沢では入門ルート(ルートグレード3級上・最高ピッチグレードW+)
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最近、阿弥陀南稜・北稜、奥穂南稜・北穂東稜、一ノ倉沢烏帽子南稜等をネット検索すると、「稜」が「陵」となっている記述をよく見かけます。これらは、一応、急峻な岩稜上にある登攀ルートで、その尾根は角張っているので、「稜」が正しいことは言うまでもありません。 |
「陵」という誤記は、上掲のような当該山域のバリエーションルートで入門・初級とされるものに集中しているように感じます。 |
そもそも、「陵」は、丘陵、天皇陵等、こんもりした丘のような地形に使われるのですが、日常生活で馴染みの深い宅地においては、「陵」の方が使用機会が多いようです。このため、宅地ではないのに、例えば、「あみだなんりょう」をワープロソフトで変換したり、ネット検索をしてみると、変換候補として「稜」より「陵」の方が先に出て来てしまい、これが誤字の原因だと思われます。 |
因みに、山岳地形では、山稜(尾根)、稜線(ピークとピークを繋ぐ尾根)等、「稜」は使いますが、通常「陵」が使用されることはありません。 |
私は、上掲のような初心者ルートでも、いざ行くとなると緊張するので、検索などで、お墓を連想させる南「陵」などという記述は、何となく不吉で嫌な印象を受けてしまいます。こんなことを書くのは大人げないと思ったのですが、単なる誤字と見過ごせないほど多いので、敢て取り上げてみました。 |
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*谷川岳遭難防止条例の危険地区に該当し入山10日前までに登山指導センターへ事前届出をし(現地出頭)、届出済証を携行がすることが義務付られています。 |
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南稜テラス(ルートの取り付き)付近
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南稜テラス直下
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烏帽子岩南稜 |
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烏帽子沢奥壁変形チムニー
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(2)登攀1:南稜テラス〜5P終了点
先発パーティー(Aさん-Kniferidge-師匠)/後続パーティー(Sさん-Monchan-Sさん)
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1P:スラブ状フェース〜チムニー(30m・W)
ダブルロープとツインロープの使い分けを習いました。
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※このピッチはトラバースがある曲線的なルートなのでダブルロープで(ツインでなく)登ります。
ダブルロープは左右の支点に2本のロープを振り分けながら登るので曲線的なルートでもロープの流れが良いのが特徴。
ただ、クリップする時に気をつけないと2本のロープがクロスし、かえってロープが流れなくなることがあります(左画像)。
右画像:師匠がクロスしたロープを直しました。
リードは予め先を読んでクリップしなければなりませんが、実際に登っている時は予測出来ない事も多いのでビレイヤーが適切な指示を送ることが必要です。→誰だ、ビレイヤーは!・・・・・すいませんKniferidgeです。
一方、直線的なルートでは同じヌンチャクに2本のロープをかけるツインロープも多用されます。
→2P目以降は直線的なルートが多いのでほとんどツインロープで登りました。 |
1P目終了点付近 |
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右画像:左からテールリッジ、烏帽子スラブ、南稜末端、一の倉沢本谷。
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(3)登攀2(6P目)&下降
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6P:傾斜の強いフェース(20m・W+)
核心の最終ピッチ、このフェースは下から見たときより急な印象(最上部80度)。
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6P目最上部(ルート全体の核心部)を登る師匠 |
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終了点で師匠「あそこは左のガバを使ってレイバック風に登れば何でもないですよ」
Kn「????」
後でこの画像を見て納得。 |
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終了点から懸垂岩(左)と烏帽子岩(右) |
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コースタイム(参考)一部推定 |
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登山指導センター6:00発--一ノ倉沢出合6:36/45--テールリッジ取付7:10/18--中央稜取付7:59/8:10--南稜テラス8:25/9:02(先発トップ登攀開始)--1P終了点10:05(後発ラスト着以下同)--2P終了点10:28--3P終了点10:50--4P終了点11:17--5P終了点12:40--6P終了点13:20/42--懸垂下降5P--南稜テラス15:30/45発--テールリッジ取付16:37/47--一ノ倉沢出合17:00/08--登山指導センター17:45着
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(注)南稜テラスより先の登りは3人2組で登攀。 |
蛇足ながら、「南陵」ではなく、正しくは「南稜」です。 |
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ガイドブック
日本のクラシックルート集(山と渓谷社)
ヤマケイ登山学校「アルパインクライミング」(山と渓谷社)
地図:山と高原地図「谷川岳」(昭文社)
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